【よみっこ】世界で一番使いやすいはちみつスプーン
今から約40年前『商品企画』という言葉もあまり聞かれなかった時代、「商品企画をしたい」と妄想していた小学生がいました。
あまりに器用で家庭科も美術科もあっという間にこなしてしまいます。
三次元の人
「三次元のデザインを思いつく、そしてそれを形にするのが得意だったんです」
語るのは今回紹介する狩野雅代かのうさん。
る狩野雅代かのうさん。西八王子育ちで第二商業高等学校を卒業しました。
初は東芝の事務員になったものの、やっぱりものづくりがしたくて、転職。
25歳でやっと夢だった商品企画に携わります。ファンシー雑貨の会社でした。
ヒット商品を連発し独立。
その後、日本の二大アミューズメントパークのグッズでもヒットを飛ばします。
たとえばD社で「熊のPさん」のマザーズバッグを企画、6000個が約3週間で完売。
そして自分のオリジナルでアイポッドのイヤホンケースを作ったら毎月完売……。
バブリーな時代にまさにバブリーな売れ方を経験したといいます
工房での狩野さん。洋服からアクセサリー、調理用品までありとあらゆる商品企画をしてきたプロ中のプロ
はちみつスプーン
そんな狩野さんですが、ここ数年は「デザイナーがいない」「商品化できる知識がない」という八王子の経営者支援を仕事にしてきました。
お世話になった経営者も多いと思います。
その彼女が今年、久々に「発明」したのが、「世界で一番使いやすいはちみつスプーン」(1,200円)です。
実は彼女、商品企画者であると同時に発明家でもあり、発明学会にも所属しています。
「商品企画者は発明家と相通じるものがあるんです」(狩野さん)
著作権、商標登録、日本特許、米国特許……そんな認可を必要とする商品と発明、確かにリンクします。
さっそくはちみつスプーン、使ってみました。液だれせず使いやすい。
そしてなんと、紙とポリプロピレンで作られていて、環境にも優しいのです。
様々に工夫されたはちみつスプーン
様々に工夫されたはちみつスプーン、通販の他、市内店舗で売られています。
「2024年は、自分の商品ほか、商品企画や発明をやりたい方のために講座を開こうと思っています」(狩野さん)
①スプーンをくるっと回すと切れやすい設計
②蜂蜜を絡めやすい形状
③持ち手が長いので大びんの底まで届く
④先端がV字なので塗りやすい
⑤結晶化したはちみつでもスプーンに乗せたまま電子レンジOK(5秒)
⑥簡単に洗えるから衛生的(食洗機もOK)
⑦反対側のミニスプーンは、狭い容器に入り細部まで掬い取れます
⑧地球環境に優しいバイオマス素材を使用
商品と同じく、彼女の講座もヒットの予感がします。(高田)
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