音符がよめなくても、その場で楽しめる ドラムサークル『ピアリズム』

音符がよめなくても、その場で楽しめる ドラムサークル『ピアリズム』

「楽器が演奏出来たら楽しいだろうな」と思ったことはありませんか?そんな夢を簡単に叶えてくれそうなのが打楽器。音符がよめなくても、その場で即興の音楽を楽しめるドラムサークル「ピアリズム」を紹介します。

決まり事は「合図を見る」ことと「バスドラムの音を聞く」ことだけ。あとは「自由にどうぞ!」の声で参加者全員が思い思いに太鼓を叩いて音を出します。案内役の人が「小さくどうぞ!」「大きくどうぞ!」と誘導するごとに、音の調和がとれていきます。リズムよく太鼓を叩いているだけでも楽しそうです。

太鼓を持って挨拶をしながら叩いてもらいます。こういった交流の重なりがコミュニケーションを育てます。

一生懸命鍵盤や指先を見なくても音楽になるのが太鼓のいいところ。手元に集中する必要がないのでお互いの様子を確認でき、「楽器と自分」ではなく、「自分と周りの人」に意識を向けることができます。

音階ごとの音が出せるブームワッカー。皆で1つの音楽を生み出せる楽しさがありました。

「輪になって太鼓を叩くことは、音による非言語のコミュニケーションです。認知症の人に表情が生まれることも。幸福感を感じるセロトニンが出るそうで、医療的な研究対象にもなっています」と主催の北島恵美さんは話します。これまで被災地での活動のほか、学校や企業の研修などでも活躍されています。本業は音楽教室を主宰されています。ドラムサークルの活動は、一般社団法人ドラムサークルの認定ファシリテーターとして活動する中、自分の住む八王子でもサークルを実施しようと2022年からピアリズムの活動をしています。

中央に立つのが北島さん。北島さんの腕が上がると、みんなの太鼓の音量も自然と上がります。

地域情報紙「よみっこ」

ドラム以外にも、こすると音の出るギロや小さなシンバルのようなティンシャ、雨の音に似たレインスティック、ハンドベルのように振って音を出すトーンチャイムなど、様々な打楽器の仲間に触れることができます。部屋を暗くして、リラックスした状態で音を出してみたり、椅子から立ち上がって他の人の楽器と組み合わせて音を出したりと、様々な展開がありました。取材当日の参加者14人のうち、初参加は5人で、2回目以上の人が3人です。レギュラーで来ている人は半数もいませんが、1時間半の打楽器を通じた活動ですっかり打ち解けたようです。月に1回、北野市民センターの音楽室で活動しています。ぜひ1度体験してみませんか?

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