八王子市西南部地区『巨木・名木散策マップ』が誕生!木の物語をみてみよう。
よみっこ編集局に八王子市西南部地区『巨木・名木散策マップ』という地図が届けられました。この地域の木について調べられた興味深い地図です。作成した西南部環境市民会議へ取材にうかがいました。
それぞれの木に物語が
取材場所の館事務所の前、北野街道の信号を渡りすぐ右。あるお宅の門の左に大きなケヤキの木があります。マップの写真とは違い……
樹齢300年、館町のケヤキ(環境市民会議提供)
今は葉がたくさん茂っていました。
「このケヤキは、45年ほど前に椚田で落雷に遭い、13mあった高さが3mになってしまいました。それを造園業者の方が引き取って植え直しました。樹齢300年と言われています」と、説明してくれたのは、今回のマップ作成を企画した原田さん。
現在は葉が茂っています
ゆりのき台には一本だけ花が咲くユリノキが。
「花は高い位置に咲きます。街路樹は短く剪定してしまい花は咲きませんが、ゆりのき台中央公園の木には花が咲き、歩道橋から見ることができます。5月~6月、チューリップに似た花です。グリーンヒル寺田東のバス停の前にもユリノキがあります」とのこと。
ゆりのき台のユリノキ
2年間かけて作成
その他、広園寺の見性桜(ケンショウ)、榛名神社のモミ、狭間公園のメタセコイアなど、42本の巨木・名木、9か所の緑地・街路樹が紹介されています。作成には2年間かかったとのこと。これを使って散策に出かけるのも楽しそうです。館事務所や横山南市民センターに置かれています。
完成した「巨木・名木散策マップ」
様々な活動
環境市民会議の活動について聞きました。
「湯殿川の清掃、水質調査、小学校(椚田、横山第一、緑が丘など)子どもと魚を獲ったり、いちょう祭りのゴミ回収など、自分たちで考えて活動しています。湯殿川では、蛍があちこちで見られるようにもなり、喜んでいます。楽しいですよ」と代表の中山さん。リタイアしてから野草に興味を持った人、高尾山での昆虫採集をきっかけに「環境をよくしたい」と入会した人もいます。問合:080-5690-2300【事務局:鈴木】
因みに、この組織は八王子が発祥で全国に広がっています。(中塚)
八王子市西南部地区環境市民会議の皆さん(前列左から2人目が原田さん、4人目が中山代表):館事務所にて
八王子市環境市民会議とは
環境基本条例に基づき、市内を6つの地区に分け、それぞれが自発的に環境保全活動を実践する組織。平成14年に設立。身近な環境について話し合い、その地区の環境をより良くするため、自然体験講座、省エネ教室、ごみの分別講座、小中学生を対象にした環境教育への支援などに取り組んでいます。地区内に在住・在勤・在学の方ならどなたでも参加できます(八王子市HPより)
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八王子を中心とした超地域密着型(ハイパーローカル)の地域情報紙です。新聞配達の流通を使い週6日発行・お届けをしています。※現在は読売新聞の購読者に限定して、朝刊に折り込む形で発行しています(日刊:5,000部)。八王子(主にめじろ台1~4丁目、緑町、山田町、椚田町、狭間町、館町、小比企町、寺田町、大船町、西片倉2~3丁目、みなみ野、七国※一部分に配布されないところもあります)に配達されています。