八王子でもスーパーから米が消えた……米不足についてJAに聞きました
「令和の米騒動」。よみっこ編集局近くのスーパーには久しぶりにお米が販売されていましたが、「お1家族様1点限り」の表示があり、価格は以前より高くなっていました。今回の米不足の現状について、JA八王子本店にお話しをうかがいました。
4つの複合的な要因
――今回の要因は?
①昨年収穫のお米について、不作ではなかったのですが、高温障害により品質が下がったため精米時に取る糠などが多くなり、結果的に販売する白米の量が少なくなった。
②インバウンドによる消費の堅調
③昨今のパンの値上がりに対し、お米の値上がりが比較的緩やかだったことによる一般消費の堅調
④以上の要因に加え、南海トラフ情報や台風情報による備蓄傾向が追い打ちとなった。
これらの複合的な要因が新米流通の直前の時期に重なったため、今回の米不足に繋がったと考えております。
八王子市内スーパーにて。お米は売られていましたが、入荷は少量で、「お1家族様1点限り」の表示もありました(8/31撮影)
――地域差は?
全国的には、産地よりも都市部の方が不足している傾向にあるようですので、地域差はあるのではないかと思います。
八王子の米不足は解消の見込み
――八王子の状況
市内では高月地区などで米が栽培されていますが、生産量が限られており学校給食や予約販売など流通先が限定されております。また、八王子では9月中旬以降の収穫となりますので、どの程度猛暑の影響を受けているか、現時点ではわかりません。
「新米が流通し始めれば大丈夫」との報道につきまして、現在、各産地で新米の出荷が始まっている状況です。南から北へ徐々に収穫が進んでいきますので、9月には米不足が解消するのではないかと思います。農水省もそのような見解を示しています。
――JAでの販売は?
当JAの直売所では、問屋を通して産地より仕入れた米を販売しております。直売所の在庫状況は、卸し業者の在庫状況によりますので、店頭におきましては主に在庫の有無に関するお知らせをしております。
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八王子を中心とした超地域密着型(ハイパーローカル)の地域情報紙です。新聞配達の流通を使い週6日発行・お届けをしています。※現在は読売新聞の購読者に限定して、朝刊に折り込む形で発行しています(日刊:5,000部)。八王子(主にめじろ台1~4丁目、緑町、山田町、椚田町、狭間町、館町、小比企町、寺田町、大船町、西片倉2~3丁目、みなみ野、七国※一部分に配布されないところもあります)に配達されています。