子どもたちに質の高い環境を提供したい。少年野球クラブチーム『オール八王子桑都クラブ』

子どもたちに質の高い環境を提供したい。少年野球クラブチーム『オール八王子桑都クラブ』

よみっこ1月30日号「中学校の部活動が大きく変わります」で紹介した、野球の新クラブチーム『オール八王子桑都クラブ』の取材に行ってきました。練習場の第五中学校で待っていてくれたのは川上一樹代表(24)と……。

中学校の部活動が大きく変わります! 令和9年度に向けて具体的な部活動の再編成

公開日: 2025.02.24

中学校に進学する時の楽しみ(不安)といえば、勉強、仲間、そして、部活動。その部活動が、大きく変わろうとしています。その背景や内容を、教育委員会(学校教育部統括指導主事)の福島裕子さんに聞きました。 八王子市の改革 各校では、令和9年度に向け…

「お父さん、野球やろう。バッティングがいい」と、ねだる息子さんは野球が大好きな4歳。

川上代表と息子さん

グラウンドでは、八王子市全域から集まった選手たち(小学5年生~中学生、体験3名)が、バッティング練習の真っ最中。ホームベースで2か所、ゲージ内ではマシーンを使用し、ペアでティーバッティングと、グラウンド全面を使って広々と練習しています。

写真提供:牧嶋さん

練習日は、月・水・木・土・日。土日祝は1日練習。活動の制限がないので選手は思いっきり練習ができます。

オール八王子桑都クラブの皆さん(八王子市立第五中学校グラウンド)。選手は、中2:5人、中1:11人、小6:12人、小5:3人(HPより)

写真提供:牧嶋さん

昨年10月に発足

このクラブチームの発足について「中学校の部活動改革(地域移行)の流れの中で『もっと野球がしたい』という子どもたちに質の高い環境を提供し、八王子や全国の学生野球人口を減らすわけにはいかないと考え、昨年10月に発足しました」と、川上代表(本業はスポーツトレーナー)。

写真提供:牧嶋さん

指導理念については「やらされる練習より自分たちで考えて行う練習を、ということを大切にしています。私が子どもの時に指導を受け、尊敬している監督の理念で私の原点です。目標は、軟式野球連盟の大会で全国を目指します。4月に春季大会があります」と。

写真提供:牧嶋さん

写真提供:牧嶋さん

指導に関して虎見監督は「自主性を重んじる指導には時間がかかります。意識改革が必要ですね。例えば、声を出す意味(必要な声)を理解するとかですね」と。

写真提供:牧嶋さん

写真提供:牧嶋さん

コーチや仲間がたくさんいるのがいい

選手にも聞いてみました。主将の牧嶋君(中2・2塁手)は、「中学校の野球部は練習時間が少なくなり、もっとやりたいと思っていた時にこのチームができたので入りました。コーチがたくさんいるので、聞きやすいです。自分で考えて練習するというのはまだ難しいですが、必要な場面でしっかり声を出すよう努力しています」副主将の佐藤君(中1・投手)は「仲間がたくさんいるのが嬉しい。チームスポーツとしての野球が好きです」と。

左:佐藤君 右:牧嶋君

練習会場を提供している第五中の鴨狩(かもがり)校長は「地域に愛され、子どもたちはのびのびと活動できている。生涯スポーツという観点が大切です」と。皆さんからの情報をお待ちしています。(中塚)

オール八王子桑都クラブ

【活動】月・水・木・土・日・祝
【拠点】第五中学校(明神町)
【会費】入会金1,000円/月会費3,800円
※現在キャンペーン中につき入会金500円/小学生会費1,900円
保護者負担なし(詳細はHP参照)

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地域情報紙「よみっこ」

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