八王子で最も歴史ある楽団『八吹』による伝統と情熱のハーモニー

八王子で一番伝統のある楽団「八王子市民吹奏楽団(通称:八吹)」。1962年に創立された、八王子で最も古い一般吹奏楽団です。古いと言っても、メンバーは幅広く、一番若手は高校1年生、そして80歳近い方も。現在54人の団員が在籍しています。
団長・川井誠さん
この「八吹」に15歳から今日までずっと所属し活動しているのが、現団長の川井誠さん。川井さんは五中吹奏楽部出身、中学3年生で八吹に参加しました。サックス担当です。プロの音楽家になることも考えましたが、「20歳の時おやじを亡くして家業を手伝う決心をしました」と川井さん。それからは昭和、平成、令和と、まさに「働きバチ」。
世界を飛び回り、実家を一般店舗から全国でも有数の会社に育て上げました。しかしその間も、数回をのぞき、ずっと週1回の八吹の練習には参加してきました。「音楽が生きる糧なんです」。団長になってから25年、自ら公演のPRにあちこち走り回っています。

八王子市民吹奏楽団 団長・川井誠さん
八吹はただの市民バンドではない
八吹は市井によくある素人集団ではなく、川井さんのようにプロに近い人たちの集まり。その音は一流で、入団もオーディションがあります。
「でも、私はあくまで素人。音楽は贅沢な趣味だと考えています」(川井さん)。
その八吹の恒例の定期演奏会が、7月26日(土)、J:COMホールで開かれました。収容人数2,000人のJ:COMホールが埋まるほど、八吹ファンは多いのです。

「八吹」の演奏の様子(過去の公演より)
吹奏楽界のいま
今、吹奏楽の世界には、様々なうねりが訪れています。まず、八王子学園八王子高校や片倉高校など、全国的にも有名な吹奏楽部がメディアにも取り上げられており、この5年でちょっとした「吹奏楽ブーム」が訪れています。
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八王子を中心とした超地域密着型(ハイパーローカル)の地域情報紙です。新聞配達の流通を使い週6日発行・お届けをしています。※現在は読売新聞の購読者に限定して、朝刊に折り込む形で発行しています(日刊:5,000部)。八王子(主にめじろ台1~4丁目、緑町、山田町、椚田町、狭間町、館町、小比企町、寺田町、大船町、西片倉2~3丁目、みなみ野、七国※一部分に配布されないところもあります)に配達されています。