【よみっこ】八王子の技『焼き印』ケーキに、蒲鉾に、豆腐にも?!

【よみっこ】八王子の技『焼き印』ケーキに、蒲鉾に、豆腐にも?!
地域情報紙「よみっこ」

いちょう祭りの『通行手形』も作っている株式会社ミナモト代表
焼き印研究家の小林源吉さんをご紹介いたします!

小林源吉さんは82歳。長野県原村の生まれで地元ではオルゴールの部品を作る技術者でした。
高度成長期の昭和42年に上京。八王子市に移り住みます。ときは、ディスカバージャパンブーム。

豊かになった日本人は、全国の観光地を回りました。
手先が器用な源吉さんは、観光地で売るペナント、キーホルダー、ストラップ、ありとあらゆるお土産を作りました。

平成、令和になり、お土産景気が落ち着いたころ、ITに詳しい長男の源幸さんが会社もとゆきに合流。
「オヤジは、箔押しや焼き印の技術があるんだから、それを売ろう」ということになったと言います。

60年以上様々な販促品や焼き印を作ってきた源吉さん

焼き印、それは、写真を見てくださればわかりますが、もとは木工物を焼いて柄や文字を入れるものでした。
この技術においては、60年以上やってきた源吉さん、右に出るものがいません。
それを分かりやすく、源幸さんがネットに載せると……全国から問い合わせが殺到しました。

「私は、焼き印を作る技術しかないんですよ、逆にお客さんの発想がすごくて」(源吉さん)
オリジナルの焼き印を作ってくれるという話を聞いて、ケーキ屋さん、蒲鉾屋さん、豆腐屋さん……様々なお客さんから問い合わせをもらい、商品化に至ったそうです。

豆腐にも焼き印を押すことが可能

源吉さんがすごいのは「妥協を知らない」ところ。
とくに、ヒット作になった宮城県仙台市の松澤蒲鉾さんの『晴れかま』という商品は、表面がデコボコ、面積も小さい笹蒲鉾に押しやすいものを、何回も試作を重ねたと言います。

八王子市民が身近なところでは、いちょう祭りの『通行手形』
あれに押してもらう焼き印も、源吉さんの手によるものです。

笹蒲鉾に様々な言葉を焼き印で押して商品化

地域情報紙「よみっこ」

「何でも相談に来てください。オヤジの焼き印の技術を皆さんに使ってほしくて」と息子の源幸さんは語ります。

焼き印の技術を持った人は数少なく、ぜひ、皆さんにも小林親子の『匠の技』を会社のアイテムに、家族への記念品などに使ってほしいものです。(高田)

地域情報紙 よみっこ

最後までご覧いただきありがとうございます。
よみっこへのご意見・お問い合わせは、下記のメールアドレスへご送付お願いします。
​広告掲載についてもお気軽にお問合せください。

よみっこ編集局
[email protected]

株式会社ミナモト

※情報は取材当時のものです。来店の際は公式情報をご確認ください。

住所
東京都八王子市中野山王2-14-3
営業時間
9:00~18:00
電話
042-625-0028
店舗情報を開く

関連タグ

WRITER

地域情報紙「よみっこ」

地域情報紙「よみっこ」

記事一覧

八王子を中心とした超地域密着型(ハイパーローカル)の地域情報紙です。新聞配達の流通を使い週6日発行・お届けをしています。※現在は読売新聞の購読者に限定して、朝刊に折り込む形で発行しています(日刊:5,000部)。八王子(主にめじろ台1~4丁目、緑町、山田町、椚田町、狭間町、館町、小比企町、寺田町、大船町、西片倉2~3丁目、みなみ野、七国※一部分に配布されないところもあります)に配達されています。